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ケースメソッド

Case Method

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リーダーの視点を追体感するケースメソッド

ケースメソッドは、グループディスカッションやチームワークを積極的に取り入れた、ユニークで効果的な教育手法です。ケースメソッドでは、これまでに社会で起きた、あるいは将来起こるかもしれない出来事を題材に、学生が主人公の立場で積極的に問題解決に取り組みます。ハーバード大学で100年前に生まれたこの教育手法は、特にビジネスリーダー教育において最適な学習・教育手法のひとつであると評され、世界中のエリート教育機関で実践されています。



4 STEP LEARNING PROCESS

ケースメソッドでは、まず個人で予習準備に取り組み、その後、小グループ、大グループでそれぞれディスカッションを行います。最後に、ディスカッションの内容を振り返り、自身の考えをブラッシュアップします。この4つの学習プロセスを繰り返し行うことで、実践的な問題解決の思考プロセスと意思決定能力を磨いていきます。


  1. 1. Individual Preparation

    与えられたケースを読み解き、まずは一人で問題を捉え、その原因背景となり得る諸要因の影響関係を分析しつつ、当該問題の解決策を展望します。具体的には、教師から与えられたアサインメント(事前課題)に対する自分の見解・考察を予習レポートとしてまとめます。1ケースにつき3時間の予習が目安となります。

  2. 2. Small Group Discussion

    クラス討議の前に20分間行われるグループ討議では、生徒は少人数のグループに分かれてアサインメント(事前課題)への回答を相互に披露し合います。クラス討議に向けた有効なリハーサルとなるとともに、他生徒の意見も聞くことで自分の考えを客観的に見つめ直すことができます。

  3. 3. Large Group Discussion

    教師によるディスカッションリードの下で、クラス全体で議論を行います。グループ討議を通して磨かれた言葉を相互に発することで、多様な意見がぶつかり合い、また積極的傾聴も進み、クラスは「学びの共同体」となってより深い協働学習の場を創造します。これにより、クラスのよき一員としての有能感が覚醒され、行動を起こすための主体性や責任意識も醸成されます。

  4. 4. Reflection

    クラス討議を終えた後、鮮明な記憶として残っている教師の言葉や他生徒の声の中に、今日の自分の発言を冷静に置き直すことで、「自分のありたい姿」と「今日の自分」の差を認識し、今後の「自分づくり」の方向を見定めます。内省を繰り返すことによる人間形成のプロセスは、新しい知識の習得による人間形成プロセスに勝るとも劣らず重要なものとなり、それがそのままケースメソッドの最終目標となります。

What is a Case?

  • 結末のない事実上の物語や状況
  • 実生活での経験、課題、問題点の描写
  • 長編、短編、単純なものや複雑なもの
  • 参加者が自ら決断し結論を導く

Why teach using cases?

ケースディスカッションは教室をエネルギーで満たし、学生は他人がどの様に決断するかについて見るだけ、読むだけではなく、 自らがケースの主人公になり参加します。ケースによって学生は実社会における複雑な問題に取り組み、不必要な情報を切り捨て説得力をもつ解決策を考え出すために必要な証拠を見つけ出し使用することに集中することができます。ケースは多面性を持ち、多くの視点が反映され、多くのステップを踏んだ分析を必要とし、様々な知的課題を含みます。また、ケースディスカッションは学生が効果的なリスニングと応答のスキルを身に付けるのを助け、明確で根拠のある議論を提示することだけでなくパブリックスピーキング能力向上にも役立ちます。

NUCB - Pioneers of the Case Method

国際高等学校と学校法人を共有する名商大ビジネススクールは、教育機関が提供するカリキュラムや学習の質の高さを証明する国際的な認定を受けている日本に数少ない学校の1つです。その国際的教育水準を満たし更に本学園を国内で唯一無二の存在にする特徴の1つとして挙げられるのが、このケースメソッドです。ビジネススクールと連携しながら、国内でケースメソッドを活用したリーダー教育を実践する高等学校は「国際高等学校」が唯一の存在となります。