教員 & 研究

Faculty & Research

教員一覧

Faculty

Philip Martin Adamek

Philip Martin Adamek

Biography

フィリップ・マーティン・アダメック氏は、ケント州立大学にて英語学および哲学の修士号を取得し、さらにニューヨーク州立大学バッファロー校で大学院研究を行い、文学と哲学、そして両者の交わりに対する深く持続的な関心を育んできました。彼の研究は、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、マーク・トウェイン、ロバート・フロスト、ジャック・デリダ、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン、ジャン=リュック・ナンシーといった作家や思想家、さらにはバイリンガル教育の理論にまで及んでいます。また、現代フランス語圏の哲学的テキストの翻訳も多数手がけています。

アダメック氏の博士論文は、第二次世界大戦後の多様な宗教的・歴史的・文化的遺産を背景に、哲学者たちが「許し」と「和解」という概念にいかに向き合ってきたかを探究するものです。これまでに鹿児島にてアメリカ文学・英語・フランス語を教えたほか、アクロン大学では日本映画研究の講義を担当しました。フランスでは、グルノーブル・アルプ大学、パリ第7大学、クレルモン=オーヴェルニュ大学において教育・研究職に従事しています。また、日本英語教育学会(JALT)におけるフレンチ・フォーラムの企画運営を通じて、学術コミュニティにも貢献してきました。

近年は教育学に注力し、日本のリベラルアーツ系学生に対し「自己調整学習」の原則を取り入れた教授法を提唱しています。現在は国際バカロレア教育の言語と方法論を学びつつ、学際的な研究を学生のニーズに結びつけることを目指しています。彼の教育・研究活動は、思索的探究、異文化理解、そして文学・哲学・教育のあいだにおける継続的な対話に根ざしています。

Research Interests

Comparative Literature, Sociolinguistics, Contemporary French philosophy

Final Education

Ph.D., State University of New York at Buffalo